薬品などの使用

家庭内のゴキブリを捕獲・駆除するための商品は数多く開発・発売されている。餌・誘引剤と粘着シートによる捕獲器(「ごきぶりホイホイ」など)、薬剤が遠くまで飛ぶスプレー型殺虫剤、火や水による化学燻蒸で締め切った室内を燻す殺虫剤(「バルサン」など)、ホウ酸や薬剤入りのベイト剤などが挙げられる。学習性の高いゴキブリは、粘着シートによる捕獲器等には入らなくなるという。なお、薬品は人体にも有害な場合が多く、使用法によっては耐性ゴキブリが発生するおそれもある。

スプレー式殺虫剤
現代社会において最も一般的な害虫への対処手段として、スプレー(エアゾール)式殺虫剤が挙げられる。市販品で種類も豊富であり、ゴキブリ専用品も発売されている。しかし、一回の噴射でゴキブリを毒殺することは困難であり、大抵は数回の噴射を行う事になるか、ゴキブリに逃亡を許してしまう事が多い。また、ゴキブリを毒殺できたとしても、今度は薬液漬けの死体を処理する手間が発生する。スプレー式殺虫剤は弱いとはいえ毒性のある成分や可燃性ガスを使用している事があるため、使用時には換気に十分な配慮を行う必要がある。ただし、スプレー式殺虫剤の利用は特性上個体別の対処となるため、一時的に視界からの駆除は可能であっても、家屋全体でみれば決定的な対策とはなり得ない。ゴキブリの完全な駆除を望む場合は他の薬剤との併用が効果的である。
捕獲器
捕獲器を使用する際はこまめにチェックをするのが望ましい。ゴキブリがすぐいっぱいになったり、ミイラ化しているときがある。また、粘着型では捕まったゴキブリを目当てにネズミが、更に、そのネズミを狙ってイタチなどが引っかかることも有る。また、持ち帰らせて巣ごと殲滅するタイプのもの(「コンバット」など)は放置すると設置した給餌ケースそのものが巣と化す場合がある。ガムテープで手製の捕獲器を作ってもガムテープそのものをゴキブリが餌として食べてしまうため、逆効果である。
燻蒸タイプ
ゴキブリが逃げ出す事が多いので排水溝や扉・窓、その他の隙間を完全に密閉することが望ましい。一度に大量に駆除できる反面、
  • アシダカグモなどのゴキブリの天敵である益虫も死んでしまう。もっともこれは、アシダカグモも不快害虫だと思う人にとっては無視できる欠点ではある。
  • 卵には効果がないので、完全に家のゴキブリを全滅させるには卵が孵化するタイミングを待って2~3週間後にもう一度使用する必要がある。
  • 煙の届かない奥まったより安全な場所へ逃げてそこに巣をつくってしまい、事態をより悪化させてしまう。
などの欠点がある。特に最後に挙げた欠点は致命的なので、プロの害虫駆除業者ではこの方法を使わず、ベイト剤などの毒餌を仕掛ける方法で駆除している。JRでは、新幹線車両や食堂車などにゴキブリが生息することから、定期的に燻蒸作業を実施していることを公表している。
泡スプレー
泡でゴキブリの動きを封じるスプレーも開発されたが、合成洗剤が付着している部分に噴射すると泡が溶けてしまう。有毒ガスが発生している可能性があるため、合成洗剤との混用は避けるべきである。
合成洗剤
よほど強く容器を圧縮しない限りまともに飛ばない上命中精度にも問題を抱える。スプレータイプの物を使用するとよい。合成洗剤が有効な原理は、洗剤の粘度がゴキブリの足止めになり、なおかつ油で保護された気門を塞ぎ窒息死させるためであり、有害な化学物質が多く含まれているからというのは間違いである。
消毒用アルコール
至近距離でないと効果が無いが、アルコールが気門や口から入ると急性アルコール中毒及び窒息を起こし、死に至る。消毒用アルコールは飲食店等に常備してあることが多いため、比較的使用しやすいうえ、薬品と違い食品への影響は少ない。その特性上、小型種や幼虫には効きやすいが、動きが速い大型種の相手は向かない。
氷殺スプレー

詳細は氷殺ジェットを参照